ユニチカ独自の技術による高次元安全素材群
プロテクサ / PROTEXA® シリーズ
ユニチカ独自の技術による高次元安全素材群
「プロテクサ」シリーズはユニチカ独自の技術による高次元素材群です。難燃性素材「PROTEXA-FR」、高視認性素材「PROTEXA-HV」、感染防護衣素材「PROTEXA-PS」があります。
シリーズ詳細
- ① 難燃性素材「PROTEXA-FR」
安全性と快適性を両立した難燃性素材です。 - ② 高視認性素材「PROTEXA-HV」
視覚的に認識されやすい(人目につきやすい)色目、輝度を有した素材です。 - ③ 感染防護衣素材「PROTEXA-PS」
感染防護衣とは、病原体に感染した傷病者の血液や体液の浸透を防御し、感染を防ぐ防護衣の総称です。
① 難燃性素材「PROTEXA-FR」
安全性と快適性を両立した難燃性素材です。自己消化性に優れ、万が一接炎しても溶融することなく炭化するため、着用者を安全に守ります。酸・アルカリなどの飛散に対しても耐性があります。また、防汚性にも優れており、コットンに近い吸水・吸湿性で暑い季節でも高い快適性を得ることができます。
- 難燃性
- -限界酸素指数(LOI値)が高く自己消化性に優れています。
-衣服が接炎した場合、この素材は熱溶解せず炭化するため皮膚へ融着して火傷しにくくなります。 - 耐薬品性
- -酸・アルカリ・油類などの飛散による生地の穴あきが少なく、着用者を安全に守ります。
- 親水性
- -親水性に優れているため、着用時に付着した油汚れなどを綿と同様に、通常の家庭洗濯で簡単に落とせます。
- 吸水性
- -綿に近い吸水性と吸湿性を有しており、発汗を伴う作業に適しています。
- 優しい着用感
- -綿に似たナチュラルな着心地感が得られます。
防炎製品性能基準 (作業服) |
(ツイル) |
E65/C35 (ツイル) |
||
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燃焼性 | 溶融又は滴下しないこと | 溶融、滴下なし | 溶融、滴下なし | |
端部への火炎伝播しない | 端部への火炎伝播なし | 端部への火炎伝播あり | ||
穴が開かない | 穴開きなし | 穴開きあり | ||
残炎時間 | 2 秒以下 | 0 秒 | 全焼 | |
残じん時間 | 2 秒以下 | 0 秒 | 全焼 | |
耐熱性 | 熱収縮 (180℃×5分) |
5%以下 | - 0.5% | -1.0% |
物理特性 | 引張強さ | ボトム、ジャケット 300N シャツ 200N以上 |
タテ : 1240N ヨコ : 790N |
タテ : 2310N ヨコ : 1190N |
引裂強さ | ボトム、ジャケット 13N シャツ 10N以上 |
タテ : 36N ヨコ : 24N |
タテ : 50N ヨコ : 36N |
|
静電気特性 | 帯電電荷量 | 7μC/㎡以下 | 6.5μC/㎡ | 6.6μC/㎡ |
㈶日本防炎協会防炎製品(作業服)認定基準 | 実測値 | 実測値 |
② 高視認性素材「PROTEXA-HV」
高視認性素材とは昼間のどのような明るさにおいても、また暗闇で車輌のヘッドライトに照らされるなど、危険を感じさせる状況下において、視覚的に認識されやすい(人目につきやすい)色目、輝度を有した素材です。
基準となる規格
欧州基準EN471では、安全服として色目(色度座標)、輝度が規定されています。PROTEXA-HVはこの規定をクリアした素材です。
輝度
色相 | 輝度 (βmin) |
---|---|
蛍光黄 | 0.70 |
蛍光橙 | 0.40 |
耐光堅牢度
EN471規格 | 一般蛍光素材 | ||
---|---|---|---|
耐光堅牢度 | 5 級 | 4 級 | 3~4 級 |
※ 日本はヨーロッパに比べ日照時間が長いため、PROTEXA-HV素材は耐光堅牢度の基準を5級としました。
③ 感染防護衣素材「PROTEXA-PS」
感染防護衣とは、病原体に感染した傷病者の血液や体液の浸透を防御(バリア)し、感染を防ぐ防護衣の総称です。「PROTEXA-PS」は優れた洗濯耐久性を有し、繰り返しの使用ができます。問題となる廃棄物(ゴミ)削減も実現する、持続可能な社会に適した感染防護衣素材です。
基準となる規格
JIS T 8122 (50 洗後血液バリア性クラス6 以上)、(50 洗後ウィルスバリア性クラス6 以上)
リユースタイプの感染防護衣素材『PROTEXA-PS』の特長
- 血液バリア性
- 血液媒介性病原体(blood-borne pathogen) に対するバリア性
米国のASTM F 1670 の基準をクリアし、JIS T 8060(ISO16603) でクラス6(JIS T 8122 に規定されるクラス最高位 - ウィルスバリア性
- ウィルスに対するバリア性
米国のASTM F 1671 の基準をクリアし、JIS T 8061(ISO16604) でクラス6(JIS T 8122 に規定されるクラス最高位) - 適度な透湿防水性
- バリア性を保持し、衣服内の蒸れを軽減します。特殊な透湿防水樹脂皮膜により、適度な透湿防水性を有します。
- 洗濯耐久性
- 長期間の着用が可能です。“HL-50 洗濯後クラス6 キープ” そのことにより、廃棄物(ゴミ) の削減が実現可能です。
- 制電性
- 救急活動では様々な精密機器が使用されることから、静電気による誤作動を防止する高い制電性を備えています。