ユニチカトレーディング株式会社とシキボウ株式会社の繊維事業における企業間ビジネス連携について
シキボウ株式会社
ユニチカトレーディング株式会社(本社:大阪中央区、代表取締役社長:細田雅弘 以下、ユニチカトレーディング)とシキボウ株式会社(本社:大阪市中央区 代表取締役社長執行役員 清原幹夫 以下、シキボウ)繊維部門は、それぞれの営業と技術両面において連携することにより、繊維素材メーカー両社の強みを生かした新たな取り組みをスタートします。
1.企業間ビジネス連携の経緯
気候変動問題をはじめとした地球環境問題対策による従来型の大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムの見直し、また、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策などにより、世界中でライフスタイルや消費マインドが急変しています。これらの変化に合わせて、繊維素材メーカーとしても迅速な対応が求められており、アフターコロナにおいてもこの変化した価値観に合わせた商品開発が必要になっています。国内においては人口減少や生産拠点のグローバル化により国内生産拠点の維持と技術の伝承が難しくなってきており、これらの問題を解消するためにも両社は今回の企業間ビジネス連携により、互いの強みを共有しながらスピード感を持って新しい価値のある商品を開発し販売を強化することで合意しました。この連携は国内だけでなくインドネシアのグループ会社においても行い、日本とインドネシア間の生産ネットワークも強化します。
2.両社の特長
ユニチカトレーディングは、独自の差別化ポリエステルや高機能ナイロン、コットン、再生繊維「シルフ®」、複重層糸「パルパー®」など、特長ある独自の長短繊維を生産・販売しています。また、新型コロナウイルス感染防護対策用として二成分複合型スパンボンド「エルベス®」やスパンレース「コットエース™」を使用したアイソレーションガウンの生地と製品を生産しています。
シキボウは、「健康快服®」をコンセプトとして人にやさしく快適に使用していただける繊維素材の開発に取り組み、多種多様な機能加工を展開しています。特に衛生加工(消臭・抗菌・抗かび、等)に強みを持ち 2006年にインフルエンザウイルス対策として開発された抗ウイルス・抗菌加工「フルテクト®」は、2020年には新型コロナウイルスへの効果を第三者試験機関で確認し、一般衣料・ユニフォーム・寝装品にとどまらず医療用製品・生活資材・コンサートグッズなど様々な繊維製品に採用され大きな反響を呼びました。
3.企業間ビジネス連携の項目
メーカー機能を持つ企業同士の協業により、販売面だけでなく技術面や生産工場においても連携を行います。
販 売: | 主にユニフォーム、インナー、生活資材、産業資材分野での新たな用途・販路開拓の促進 |
---|---|
技 術: | ユニークで高機能な商品開発、商品開発の効率化、技術の継承 |
生 産: | 両社の保有する原料から縫製までの素材バリエーションの相互補完 国内のみでなくインドネシアでの関係も構築 P.T.UNITEX(ユニテックス社)とP.T.MERMAID TEXTILE INDUSTORY INDONESIA(メルテックス社)の協業 |
4.企業間ビジネス連携の具体例
互いの技術や知識・ノウハウを活用した新しい製品・サービスの開発・販路拡大
①ユニチカトレーディングのフィラメントを使用したシキボウでの商品開発
②ユニチカトレーディングの生機・不織布に対するシキボウの差別化加工
(液体アンモニア加工、抗ウイルス加工など)
③ユニチカトレーディング「パルパー®」とシキボウ「アゼック®」の組み合せ
④展示会での新素材発表
5.連携イメージ
6. 今後の展開
両社の強みを生かしながら新たな価値のある素材を開発し、展示会においてアライアンス・コーナーを設置、または、共同展示会開催を検討するなど、積極的に新素材紹介を行います。激変する繊維製品市場に対し、ユニチカトレーディングとシキボウは互いに協力しながら新しい価値のある素材を開発し提案します。
以上
<本件に関するお客様からの問い合わせ先>
<本件に関する報道関係からの問い合わせ先>
TEL:06-6281-5695