カーボンニュートラル素材「CASTLON/キャストロン®」の仏アルケマグループとの包括的なリサイクルの取り組みについて
ユニチカグループとアルケマグループは、炭素成分が 100%植物由来の原料を使用した、カーボンニュートラル素材ナイロン 11「キャストロン」の包括的なリサイクルの取り組みを 2021年3月よりスタートしました。
地球の人口増加による消費の増大が地球環境にさまざまな負担をかけています。地球環境の破壊が私たちの生活へ大きな影響を与え、サステナブルな商品や生活への切り替えが急ピッチで行われています。地球温暖化の原因と言われる温室効果ガスは増え続けており、このままでは今以上に異常気象の多発、海面上昇による洪水、干ばつによる農業の収穫量減少、食糧や水不足などさまざまな影響が予想されています。地球温暖化にブレーキをかけ、サステナブルな社会を実現するには、従来の石油由来から再生可能な植物由来への切り替えが必要になっています。
このような状況の中、当社は 2007年から原料供給先であるアルケマ社との取り組みをスタートさせ、ナイロン 11繊維の開発を進めてまいりました。今回取り組みを進化させ、国内においてその使用済み製品(繊維・フィルム・樹脂)をリサイクルし、再生使用が可能になる包括的なリサイクルの取り組みを開始し、サステナブルな社会実現へ貢献します。
1.「キャストロン」とは
ヒマ(唐胡麻)と呼ばれる植物の種子であるヒマシから抽出されるヒマシ油を原料とした植物由来のバイオマス素材です。アルケマの RILSAN® ポリアミド 11 を使用し地球環境に優しく機能性に優れています。環境への意識の高いヨーロッパでも期待されています。
- 非可食植物由来
- 軽量
- 耐摩耗性、耐化学薬品性優れている
- 寸法安定性に優れる
2.「キャストロン」のリサイクルについて
(1)【Fiber to Fiber】繊維製品のリサイクル
原糸・生地の生産ロス品や、アパレルとの連携による使用済み製品を回収し、マテリアルリサイクルにより新たな繊維製品を生み出します。
なお、本素材は米国農務省(USDA)による BIOBASED PRODUCT の認証を取得しております。
(2)【Film to Film】フィルム製品のリサイクル
新たにナイロン 11 のフィルムを展開し、原反などの生産ロス品や使用済み製品を回収し、マテリアルリサイクルにより、繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用します。
(3)【Resin to Resin】樹脂製品のリサイクル
樹脂加工プロセスで発生する生産ロス品をマテリアルリサイクルし、繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用します。
3.アルケマ社と取り組み開始時期
2021年3月
以上
<本件に関するお客様からの問い合わせ先>
新事業開発室 大阪 TEL:06-4705-9098
<本件に関する報道関係からの問い合わせ先>
広報グループ TEL:06-6281-5695
<RILSAN®に関する問い合わせ先>
コミュニケーションズ&マーケティング TEL:075-326-7530
《ご参考》 会社概要
代 表 者 | : | ステファン・フェレイラ |
所 在 地 | : | 東京都千代田区内幸町 2-2-2 富国生命ビル 15階 |
設 立 | : | 1974年2月 |
事業内容 | : | 世界各地の生産拠点で製造されたアルケマ製品の輸入・販売・用途開発 アジア・パシフィック地域のテクニカルサービス |
代 表 者 | : | 社長 細田 雅弘 |
所 在 地 | : | 大阪市中央区本町2丁目5番7号 メットライフ本町スクエア |
設 立 | : | 1942年4月 |
事業内容 | : | 繊維原料、各種繊維製品の製造、加工、販売及び輸出入 フィルム、樹脂、不織布製品の製造、加工、販売及び輸出入 資材等の製造加工及び販売 生活関連用品の製造販売 |